広島市中心部の商業集積地、通称「ウラブクロ」に位置し、レストラン・カルチャースクールを併設した企業のヘッドオフィスである。広島市地区計画に則り前面道路から建物を約4mセットバックし、コンクリートプランターの植栽とベンチのあるオープンテラスとした。これに面した各階に大きなガラス面やテラスを設け、立体的に街に開かれた建物としている。
各階の庇や通りと直行した奥行方向の杉板打放しの壁面が、人々の視線を建物内に導く。開口から見える軒や天井、内部の人の動きや店内の様子がファサードとなり、まちとの一体感を創りだしている。
広島、とりわけ中心部のこの場所に愛着を感じてここにヘッドオフィスを構える建築主とともに「まちに開く」というテーマで建築を考えることにより、通りに憩いを与え、まちの活性化のきっかけとなり、ひいては建築主のフラッグシップになる建物を目指した。
氏名 | 満野 有 |
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会社名 | 有建築研究所 |
住所 | 〒733-0033 広島市西区観音本町1-3-20 アトリエビル1階 |
TEL・FAX | 082-233-5730 |
info@u-architect.net | |
HP | http://u-architect.net/home.html |
建物名 | サンポービル |
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設計監理 | 有建築研究所 担当:満野 有、中道 紀之 |
施工 | 安藤・間 担当:本谷 圭一、丸山 大樹 |
所在地 | 広島市中区袋町6-51 |
用途 | 事務所、レストラン、カルチャースクール |
構造規模 | RC造 地上7階 |
敷地面積 | 384.00 m2 |
建築面積 | 280.51 m2 |
延べ床面積 | 1,657.27 m2 |
竣工日 | 2017年2月 |
第16回ひろしま街づくりデザイン賞(2018)部門賞(建築物部門)受賞