明治時代から建つ古民家をおじいちゃんの終の棲家として、孫の代まで繋げる家に改修。冬の寒さと老朽化が一番の心配所であったが、断熱対策・構造補強対策をしっかりと計画し実現することができた。
Point①
建物全体を外側から断熱材気密材で包囲し、内部は真壁しっくい塗の趣きある意匠を活かしつつも、温熱環境を大きく改善させた。
Point②
構造的に無理のあった以前の増改築部分を減築し、本来の架構に戻しつつ、さらに耐力壁等で適切に補強して安定感ある構造体に再生。古い材や架構を活かしつつ組み立て直していく作業は、大変であったが、歴史や暖かさを感じる魅力的で価値ある空間に蘇った。
Point③
居室の配置は現状の生活に合うよう構成し、LDKを縁側に向けて配置。日々を楽しく快適に過ごせるよう、家全体を暗くしていた内縁を外縁にし、南側の増築部分を撤去し、各居室を明るく広く繋げつつ、小屋裏を利用してロフトを造るなどして、奥行きのある空間を演出した。
外観
リビング
ダイニング
キッチン
寝室
縁側
氏名 | 栄花 彰子 |
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会社名 | En Lohas Design一級建築士事務所 |
住所 | 〒735-0009広島県安芸郡府中町城ヶ丘22-25 |
TEL | 090-1685-1261 |
enlohasdesign@gmail.com | |
HP | https://sites.google.com/view/enlohasdesign |
建物名 | 焼山の古民家 |
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設計監理 | エンロハスデザイン一級建築士事務所 |
施工 | 高橋工務店株式会社 |
所在地 | 広島県呉市焼山西 |
用途 | 専用住宅 |
構造規模 | 木造平屋建 |
敷地面積 | 230.18㎡ |
建築面積 | 136.59㎡(41.39坪) |
延べ床面積 | 119.50㎡(36.21坪) |
竣工日 | 2016年9月 |